紫外線の強い時期に日焼けをして、小麦色になった肌がなかなか戻らない…というお声をよくお聞きします。
だから、日焼けはしてはいけないものと思われがちです。
最近、日に当たることは体に害のある物として日の光を避ける方も多いのではないのでしょうか。
確かに過度の紫外線を浴びることは体へもお肌へも害のあることです。
しかし、適度に太陽の光を浴びることは健康へのメリットもあるのです。
朝浴びる太陽の光は体を目覚めさせ、体内時計を正常にしてくれます。
それから、太陽の光を浴びるとセロトニンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
質の良い睡眠や、精神を安定させる働き、暴飲暴食を抑制する働きなど、良い作用もたくさんあるのです。
日焼けはしても良いのです!
なぜなら、定期的に新しい細胞を生み出す力 ターンオーバーが正常に働いていれば日焼けはきちんと元の綺麗な肌に戻ります。
しかし、ターンオーバーがうまく働いていない、つまり、新しい細胞が生み出せないお肌は、そのまま色素がお肌に沈着してしまい、シミとして残る場合があります。
ターンオーバーとはお肌の表面部分の新陳代謝、生まれ変わりです。
お肌の奥では毎日少しずつ、表皮細胞が生まれ、代謝活動をしながら押し上げられていき外からの刺激からお肌を守るバリアとして働きその役目を果たした後、垢や角質となって剥がれ落ちます。
ターンオーバーのサイクルは体の部位によって異なりますが大体28日周期と考えられています。
ターンオーバーが正常なお肌はバリア機能が整い、水分を多く含み、お肌に透明感があり、ハリやツヤもあります。
日焼けが戻らない、シミがたくさんできるなどは、年齢的な原因は勿論あるのですが、実は殆どの場合、加齢のせいと言うよりも日焼け後の間違ったお手入れに原因があると言っても過言ではありません。
つまり、日焼けをしたその後のケアをすることによって健康で美しいお肌を維持することができるということです。
そこで、今回は、正しい日焼け後ケアについてお伝えします。
目次
日焼けをした当日より、日焼けして3日後くらいの方が、肌が黒くなった?と思う人が多いのではないでしょうか?
実は、このような流れで黒くなっていくのです。
1、紫外線を浴びて、2~6時間後は皮膚が赤くなります。
2、6時~48時間後は、痛みやひりひり・乾燥・ほてりといった症状に。
3、24時~72時間後に皮膚が黒くなりはじめます
解説すると、紫外線を浴びるとお肌の基底層付近には、生きた細胞を守ろうとメラニンが生成されます。
そして、基底層から新生細胞を生み出して、生成されたメラニンを排泄させようと上へ上へと持ち上あがった時にお肌表面は黒くみえます。
これが日焼けした状態(=黒くなった状態)です。
このように、新しい細胞が生まれ、細胞分裂と同時にメラニンも上に押しあがっていくことで、3日~5日後には肌がどんどん黒くなったように感じるのです。
では、同じ日に同じ時間紫外線を浴びても、黒くなったお肌がすぐに戻る人、なかなか戻らない人様々ですよね。
何故その様な違いが出るのでしょうか。
それは、新しい細胞を生みだす「ターンオーバー」の違いにより起こります。
先ほどもお話ししましたが、ターンオーバーが正常なお肌であれば、押しあがってきたメラニンは古くなった 角質と同時に押し上がってきて自然とはがしてくれるので、しばらくすると元の肌の状態に戻ります。
ですから、本来は日焼けをしても問題はないのです。
ターンオーバーが正常に行われないと、メラニンがお肌の外へ押し出されることができませんから、日焼け跡がいつまでも残ったり「シミ」ができてしまうのです。
これが、日焼け後に元に戻る人と戻らない人の違いです。
それはピーリングを行う時期です。
ピーリングとは、ご存知のようにお肌の不要な角質を取り除くお手入れ方法ですね。
日焼けの戻りをきちんとさせるために、ピーリングで古い角質を取り除くことで、新しい細胞を生みやすくさせる、つまり、メラニンを外へと押し出しやすくするお手入れ方法です。
しかし・・・『お肌が黒くなるまでの流れ』の1、2のタイミングで行ってしまうと、お肌が炎症を起こした状態でさらなるダメージとなって細胞が傷ついてしまいます。
ターンオーバーを高めるばかりか、逆に、新しく細胞を生み出す母細胞の働きの低下させてしまうというわけです。
ピーリングは、古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常にすることを目的としていますよね。
よってお肌に一番良いのは、日焼け直後ではなく日焼けしてから2週間~1か月の間に行うのが適しています。
では、紫外線を浴びた後の、それぞれの段階で行うおススメお手入れ方法をお伝えさせていただきます。
1、紫外線を浴びて、2~6時間後は皮膚が赤くなります。
⇒ステップ(1)日焼けした直後は、冷やすことを徹底する。
日焼けというのは、皮膚がやけどをしたのと同じ状態ですので、まずは冷やすことにより肌の炎症を抑えます。
火照って赤くなっている部分やヒリヒリする箇所に冷たい水で濡らしたタオルなどで冷やします。
保冷材など使う場合は直接あてるのではなく、柔らかい布などに包んで当ててください。直接長時間当てていると凍傷になる危険性があります。
さっと水風呂に入るのもいいでしょう。
2、6時~48時間後は、痛みやひりひり・乾燥・ほてりといった症状に。
⇒ステップ(2)アロエなど炎症を抑えやすい成分が配合されている化粧品を使用する。
日焼けした肌はやけどをしたような状態なのでとても乾燥し、水分も不足しています。
いつものお手入れより念入りに、保湿するようにしましょう。
デリケートになっているお肌に、セルビックでは、「モイスチュアゲル」をおススメしております。
アロエの他、シソエキス・ヨモギエキスなど、消炎効果が期待できる天然の成分をしっかりと配合しています。
アルコールの入ったものや美白効果のある化粧水などは刺激が強いのでこの状態の時は避けたほうが良いです。
3、24時~72時間後に皮膚が黒くなりはじめます。
⇒ステップ(3)2週間以上経ってから、マイルドピーリングを行う「クリアアップゲル」は、かなりマイルドにピーリングができるうえクレンジングとしてもご使用頂ける2Wayアイテムです。
余分な角質を取り除き化粧水などの浸透を助けてくれます。
そして正常なターンオーバーを促進してくれます。
マイルドなピーリング効果なので、皮膚に必要な成分はきちんと残してくれるので安心ですよ。
外側のケアだけでなく、体の中からも同時にケアしましょう。
《水分補給》
日焼けで乾いたお肌に水分が十分届くよう、こまめに常温の水などで水分補給をしましょう。
一度にたくさん飲むのでなく、少しずつ、1日に1.5L飲むのが理想です。
《ビタミンA》
乾燥肌の予防効果があるので日焼けでダメージを受けた肌にも必要な栄養素です。
生成されるメラニンの量が減る作用もあります。
主にトマト・ブロッコリーなどの緑黄色野菜などに多く含まれています。
その他レバーやうなぎなどにも含まれます。
《ビタミンC》
紫外線による肌ダメージに効果が期待できます。
コラーゲンを作るのを促進してくれる働きもあるので、日焼けでダメージを受けた肌にとても良い作用があります。
キウイ、イチゴ、グレープフルーツ、柿などの果物に多く含まれています。
ビタミンCは水溶性で熱に弱いので、切った後水に漬けたり、加熱したりすると壊れてしまいます。
洗ってから切って新鮮なうちに食べましょう。
《ビタミンE》
酸化から肌を守り紫外線を吸収してくれる作用があり、ビタミンCと一緒に摂ることでより効果が期待できます。
血行を良くする働きがあり、新陳代謝を促進してくれます。
日焼け後の肌には大切な栄養素ですね。
ホルモンバランスを整える効果もあるので美肌にも大切なビタミンです。
ナッツ類、大豆、アボカドイクラなどの魚卵などに多く含まれています。
《大豆は特におすすめ》
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするので、肌の新陳代謝を促進してくれたり、髪のツヤやハリを保つ効果があります。
その他にも女性に必要な働きをたくさんしてくれるので積極的に摂るとよい食材です。
豆腐や納豆などは低脂肪で高たんぱくな食材なのでダイエットにもいいですね。
上記のように、日焼けをした場合は、外からは化粧水やピーリング、中からは栄養を効率よく摂るなど、お肌の状態を見ながら、正しいタイミングでそれぞれにあったお手入れを行ってください。
正しいケアができれば、日焼けは怖くありません。
ぜひ透明感のある美肌を目指してくださいね。
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