敏感肌さんだけではなく、全ての肌タイプにおいて、「日焼け対策」や「日焼け後ケア」の重要性はよく言われていますし、きっと対策をされていらっしゃると思います。

しかし、【日焼け前】に行っていることは？と言われると、あまり思いうかばないかもしれません。

そこで今回は、特に敏感肌さんに向けた日焼け前に食べておくべき食材についてお伝えさせていただきます！

日焼後、お肌が黒くなる理由(おさらい)

ではまずは、そもそも日焼けで肌が黒くなるとはどういうことか、そのメカニズムのおさらいさせていただきますね。

紫外線を浴びると体内に活性酸素が発生します。

このとき、活性酸素の働きを抑えるため、メラノサイトからメラニン色素が大量に生成されます。

このメラニン色素で紫外線を吸収し、お肌の奥深く真皮への侵入を防御します。

まるで黒いカーテンを引いたように肌を防御している状態と言うと分かりやすいでしょうか。

この状態を、外から見ると「肌が黒くなった」と見えるわけです。

しかし敏感肌さんの場合は、お肌が黒くなる前に、赤みや痒み、ヒリヒリを感じやすいもの。

これは肌が黒くなるのとはまた別の現象です。

赤みやヒリヒリは紫外線で皮膚がやけどしている状態。

それは、敏感肌さんのお肌状態は、角質層の厚みが薄く、自らの水分を引き上げる力（保水力）が低下しているために、太陽の熱が体に当たり皮膚が乾燥して皮膚の中の細胞が死んでしまうのです。

そうするとやけどと同じ状態になり、赤みやヒリヒリなど皮膚が炎症を起こしてしまうのです。

敏感肌さんへおススメ日焼け前対策

では、敏感肌さんの【日焼け前対策】をお伝えさせていただきますね。

この時に、まず目を向けていただきたいのは、

■角質層の厚みをしっかりと作っておくこと、つまり紫外線を防御する力を肌につけるというこ
と

■自らの水分を肌の力で、角質層に蓄えることができること。

そのためには、ビタミンＣ、ビタミンE、リコピン、オメガ脂肪酸などの栄養を摂るのがおすすめです。

ビタミンC：

メラニンが過剰に作られるのを抑える効果があります。

コラーゲンが作られるのを促進してくれる働きもあるので肌荒れを改善してくれます。

ストレスや喫煙などはビタミンCを消費しやすいのでたくさん摂るとよいです。

ビタミンCは体への必要分以外は尿として排出されるので、過剰摂取による副作用がありません。積極的に摂るようにしましょう。

食べやすい代表的な食品は、ブロッコリー、いちご、柿、赤ピーマンなど水溶性ビタミンなので、茹でる料理では溶けだしてしまいます。

蒸したり、生で食べるようにしましょう。

ビタミンE：

抗酸化作用が高く、活性酸素の害から守りやすくするため、ターンオーバーの働きを助け、新陳代謝も促し、角質層の厚みを作りやすくなるのです。

血行を良くする働きもあり、お肌のハリも保てます。

代表的な食品は、アーモンドなどのナッツ類、植物油、カボチャ、卵などビタミンEは脂溶性ビタミンなので油と一緒に摂取するとよいです。

またたんぱく質もビタミンEの吸収には不可欠なので一緒に摂取しましょう。

リコピン：

植物に含まれる赤やオレンジなどの色素成分・カロテノイドの１つです。

抗酸化作用が強く、その作用はビタミンEの100倍以上とも言われています。

日差しによって起こりやすい、赤みを出しにくくする働きがあります。更に生成されるメラニンの量も減ることがわかっています。

毎日摂ることによってより有効な紫外線対策になります。

代表的な食品は、トマト、ブロッコリーなどリコピンは脂溶性、つまり油に溶けやすい性質があります。

脂と一緒に摂ると体内への吸収率がアップします。加熱によってさらに吸収率が高まるので、トマトソースやスープなどの料理にするとよいです。

オメガ3脂肪酸：

DHAやEPA、αリノレン酸があります。皮膚や粘膜の機能を高めやすいため、角質層の厚みを作りやすく、抗炎症効果も高いため、お肌へのトラブルを未然に防ぎやすいです。

代表的な食品は、魚（鮭、ニシン、いわしなど）くるみなどのナッツ類、アマニ油。

オメガ3脂肪酸は、日焼けにだけでなく様々な病気のリスクを低下させる効果があります。

毎日の食事に積極的に魚(特に青魚)を取り入れるとよいですね。

たんぱく質：

敏感肌に不可欠な保水力を保つには新しい細胞の原料となるたんぱく質も必要です。

鶏肉、豚肉、卵などに良質のたんぱく質が含まれます。上記の食品と料理して美味しく摂取できるといいですよね。

その他

ダークチョコレートなどもおすすめです。

鉄分、ビタミンが豊富に入っていて、日焼けによってできる赤みを抑える効果がある
といわれていますよ。

これらはほんの一部ですが、このように前もって日焼けに備える食品があるのです。

食事の他にも、日傘や日焼け止めなど、体内に紫外線を取り込みすぎない生活を心がけましょう。

以上のように、【日焼け対策】【日焼け後ケア】に加えて【日焼け前対策】から行って、 健康肌に限りなく近づいて日差しが気になる季節を楽しんでくださいね！